医療の質向上活動の推進委員と役職者の合同研修
私が働く総合病院では、医療の質向上活動(MQI)があります。組織横断的に質の向上を図るために病院の主幹となるTQM活動です。6年前から毎年この時期に推進委員と役職者の合同研修が1日半かけてあります。今年の研修テーマは「役割認識」でした。
役割認識ーなすべき事を実行するー
当院の今年の統一主題は「役割認識」。「為る」と「役割認識」を常に意識しようということです。悪いことは他人のせいにしたくなりますが、すべて自分の責任と捉えるところに成長があり、問題を解決する糸口がみつかります。いつまでも自分の不幸を他人のせいにしていないで、すべて自分がどう行動するかという、「自分の責任」と捉えることが役割認識でもあります。
行動が思考を引き出す
今回の研修では院長が宇野千代さん著作の「行動することが生きることである」を紹介しました。
頭の中で考えているだけでは、何もしないのと同じ。何もしなければ、何も変わらない。逆に行動することで考えが引き出されることもあり、感情も動きます。感情は行動になり、行動は思考であり、情熱を引き出します。
リーダーはチームの仕事を3軸で考える
① チームとして「やるべきか」「やるべきでない」か
② チームとして「やりたいか」「やりたくない」か
③ チームとして「やる」か「やらない」か
※行動レベルで考える。

役割認識のグループワーク
グループワークは教えない教育の主たるものですね。
グループワークは5~6名でその中にファシリテーターも一緒に入っていると皆が意見を出しやすく、方向性も大きくズレることなく進みます。メンバー構成は経験や役割、職種を混ぜて話し合えるようにすると、視点が大きく広がりワークが深まります。今回は、医療の質向上活動を成功させるための研修のため、「推進委員会」「推進委員」「役職者」のそれぞれの役割について、課題と対策が立てられ討議されました。この、それぞれの役割についてグループワークすることで、役割に関する認識も深まり、課題や対策をそれぞれの立場から具体的に立てることができました。研修では、具体的な対策が立てられないと、研修後に実行されにくい傾向があります。研修でどれだけ行動レベルで計画を立てられるかが、研修を生かす鍵になります。討議は、8チームで各チーム発表4分質疑応答4分の計60分をそれぞれのカテゴリーのグループワーク毎に実施。
今回の研修は、それぞれ自分たちの役割をどのように考え、どのように行動していくのかを改めて見直す時間となりました。もちろん、他の職種や他の役割からの視点も大きな学びになりました。
研修後、懇親会のススメ

研修の後の懇親会には参加することをお勧めします。研修後すぐに研修のアウトプットができて記憶に残るのが一番の理由。そして、研修では話しきれなかった内容について、十分に話しあう時間がとれるのでやり切った感があり満足度が高まります。また、普段ゆっくり話すことができないメンバーとも交流ができるので、意外な情報が入ったりします。何より、研修後の懇親会は、ただのワイガヤの飲み会やぐち大会にならず、意識の高い会話ができるので、自己成長の割合が高くなります。

美味しいものを食べながら、楽しい会話がはずみ、また明日から頑張ろう!という活力をいただくことができました。
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